マーラー:交響曲第6番



マーラー:交響曲第6番
マーラー:交響曲第6番

商品カテゴリー:ミュージック,CD,DVD,クラシック,音楽
収録曲:交響曲第6番イ短調「悲劇的」, 交響曲第6番イ短調「悲劇的」,
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テンシュテット 稀代の演奏

 1991年11月、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのデジタル録音。6番について、マーラーは5番までの作品を聴いた理解者しか、その特質はわからないだろうと語ったとのことだが、3楽章まではそれ以前の作品との連続性も強いと感じるながら、第4楽章に入ると、古典的なソナタ形式に対するアンチテーゼの思いが横溢しているようだ。「形式」が崩れゆく有り様は、強い芳香を発する熟れすぎた果物のような感をもつ。ハンマーが破壊の象徴であれば、なおのことその感を倍加する。

 テンシュテットの特質である豊饒な音楽の拡散感がこの4楽章に実にマッチしている。しかし、それが「だれない」のは、音楽へののめり込み、集中力が少しも途切れないからだろう。交響曲という名称が付されながら、その実、「交響」の意味は複雑で多義的で、それは、かっての積木をキチッと組み上げていくような律儀な「形式美」ではなく、雪崩をうって積雪を吹き飛ばすような「崩壊美」に通じるように思う。第3楽章の美しいメロディに浸ったあと、音の雪崩が突然と起こり、それに慄然とする恐懼がここにある。

 テンシュテットには、そうした効果を狙ってタクトをとっているような「作為」がない。テクストを忠実に再現していく過程で、崩壊美は「自然」に現れると確信しているような運行である。こうした盤にはめったにお目にかかれない。稀代の演奏と言うべきだろう。 
スタジオ録音も名演だったが‥。

この演奏の国内盤が発売する前に、輸入盤コーナーでこのライヴ盤(7番とカップリング)を見つけ、さっそく聴かせてもらった‥。 録音の時期的にテンシュテットの最後の録音だろう。 まさしく集中力の高い熱演と言える!スタジオ録音も他を圧倒する名演奏だったが、このライヴ盤はそのスタジオ録音に更に集中力と緊迫感を加えて素晴らしい名演奏になった! 確かに最終楽章にはライヴにつきものの、演奏の勇み足も見受けられるが、そんなことはこの名演奏に些かの傷にもならないだろう‥。 このライヴ盤は、テンシュテットのマーラー演奏の集大成とも言える、後世に伝えられるべき名盤と確信する! 音の明瞭さでは優位に立つスタジオ録音も、テンシュテットの遺産としてライヴ盤に全くひけをとらない名演奏だ! この作品を愛する者ならこのテンシュテットの素晴らしい2つの演奏は、かけがえのない忘れることの出来ない名盤となることでしょう!‥。
残念な死

奇異なことに、CDジャケットが同曲旧盤レコードと同じなので(第7交響曲も!)、最近まで別テイクとは知らず、聴きそびれていました。
しかし演奏の凄さは期待以上で、今更ながらテンシュテットの死が残念でなりません。
テンシュテットの旧マーラー全集は、スタジオ録音であることもあり、『大地の歌』以外は、あまり好きではなかったですが、このライブは本当に凄いです。
個人的に大好きなアンダンテでは、特に後半涙が止まらず困りました。
死期が近付いた指揮者が死に急ぐようなフィナーレは、まさに『悲劇的』!
かえすがえすも惜しい死!指揮者の寿命を縮めた病魔が憎い!・・・ということを、全曲を聴きながら考えさせられる演奏です。
しかし、こんな『悲劇』を好んで聴く、マーラーファンって一体・・・?
迫真の爆演!

テンシュテット、ロンドンフィルによる1991年のライブ録音です。
この演奏は、交響曲第6番という長大な作品を、問答無用で理解させる、説得力を持っています。
というより、理解せざるを得ない、暴力に近い迫力があります。
終楽章のハンマーに関しては、言うことがありません。

トスカニーニの特徴が「切れ味」にあるように、
テンシュテットのライブ録音には、「爆発」の瞬間があります。
特にシンバルとティンパニーが「爆発する」箇所では、一種の快感に浸れるでしょう。
それでいて、アルマの主題や、第3楽章に関しては、この上ない美しさを持って、聞くものに迫ってきます。
特にアルマの主題は、悲しみに汚れた美しさではなく、何か大都会に輝く夜空のように、心のオアシス的なものを感じました。
命を削るような第一楽章、天上のアンダンテ、そして全てを叩き付けるフィナーレ

〜この長大かつ重厚な曲を渾身のパワーで描ききった史上最高の「悲劇的」。足を引きずりながら気迫で進むような鬼気迫る第一楽章、晦渋の度合いは他の及ばぬスケルツォ、そしてなによりひとたび休らえる田園風景の第三楽章(カウベルの鳴り方も絶妙)。最後に控えているのは煉獄の底をのたうち回るフィナーレ。三度目に振り下ろされる運命のハンマーは作曲者自〜〜身により削除されたが、テンシュテットの演奏はそれを復活するまでもなく十分に運命的。最後の絶え入るような低音楽器の最弱音に胸が引き裂かれそうです。〜



EMIミュージック・ジャパン
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