風の万里 黎明の空〈下〉―十二国記 (講談社文庫)



風の万里 黎明の空〈下〉―十二国記 (講談社文庫)
風の万里 黎明の空〈下〉―十二国記 (講談社文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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これから読める人がうらやましい。

 星が10個あったら10個つけたいくらい好きです。
 初めて読んだのは6年ほど前で、久しぶりに再読したのですが、ストーリーやキャラクターのことをよく分かっていても十二分に楽しめました。何度も読んでも面白い本なんてなかなかないから、私にとって本当に貴重な作品です。

 三人の少女がそれぞれの問題を抱えていて、それがいつの間にか一本につながる過程の描き方は見事の一言に尽きる。戦のシーンは臨場感があって手に汗握る展開です。

 でもやっぱり、最後、陽子が官吏たちの前で宣言するシーンが一番好きです。陽子の成長も見れるし、王としての力強い宣言がこちらまで勇気づけてくれる。

 考えさせられるせりふがいくつもあります。
 王とか国とかそういうとんでもなく大きなものを扱っている小説ですが、根本にあるのは人間の生き方です。誰でも一度は悩むことに悩んでいる登場人物たちに共感する人は多いでしょう。

 ここ数年、いっこうに新刊が出ていないのをさびしく思います。。。。

 まだまだ読みたいのに!!

 読んでも読んでも、飽きるということがない。
 この作品に出会えたことに感謝しています。

 まだ読んでない人がうらやましいです。
 これから十二国の世界を楽しめるなんて!


目を覚まさせてくれた本

最初にこの本を読んだのは、8年くらい前の、学生の頃です。

当時は、十二国記シリーズの中では、
「風の海 迷宮の岸」や「図南の翼」に感動して、
この本は、厚いのに印象の薄い話というイメージでした。

私は就職し、それから何年も過ぎて、デスクワークからサービス業に転職しました。
環境は全く変わり、今までの自分は通用しませんでした。
毎日怒鳴られ罵倒され、職場の人間も、来るお客も大嫌いになりました。
「私は私なりに頑張ってるのに、見てくれない。
 理由があってやったことなのに、何をしても怒られる」と泣いて、
毎日ヤケ食いをしてはフテ寝していました。
そんな中、久しぶりにこの本をふと読み返し、はっとさせられました。

「なぜ自分ばかりが不幸な目に合うのか」と泣き怒る祥瓊とか、
「その涙は子供と同じ。誰か何とかしてくれって泣いてるのと同じだ」と諭される鈴とか、
正に今の自分の事を指摘された気分でした。

一番心に響いたのは、
「人生は辛い事と幸せな事が半々のはずなのに、
 人間っていうのは、なぜか辛い事の方を大きくとらえてしまう」
という一文でした。素直に反省の涙が出ました。

あの時の自分に一番効いた言葉は、友達や同僚の慰めではなく、この本でした。
あまり記憶になかった作品だったのに、その時からとても大事な作品になりました。

十二国記の続きは、現在刊行未定だそうですが、
数年経って読み返して、新たな感動をもらっている人間もいる、
本当にすばらしい作品だと思います。
続きがでるまで、これからも何年も待ち続けることと思います。

道を切り開く

ストーリー展開はまさに「水戸黄門」。でも、面白い。
十二国記シリーズのなかでは一番感情移入しやすかったし、
十二国の制度とかの理解をすっ飛ばしても、サクサク読めた。

それだけ、陽子、祥瓊、鈴の成長物語はよくできている。

とりあえず、学校で、職場で、家庭で、
「私だって頑張ってるのに、なんでそんなこと言われなきゃならないのっ!」
「私の大変さなんて、どうせわからないくせに!」
「なんで私だけそんなふうに言われるのよっ!」
という気分に陥っている自分を発見したら、
この作品を読んで再浮上しよう。

感動の初勅

王に据えられたはいいが、官どもを制圧できず、またも自分を見失いそうになる陽子。
彼女が定められた運命の中で人の上に立つという意味を知っていく物語です。
責任の重さに押しつぶされそうになりながら、無骨に行動し、意志を貫いて結果を得ていきます。
彼女の出したはじめての結論である初勅のシーンは爽快です。そして深く染み入ります。
十二国紀シリーズ

この本は十二国紀シリーズの中でも特に私が好きな本です。
16才の普通の女子高生が王となり国を治めていく。
官は全然信用してくれない。政治のこともよく分からない。
とても大変だろう。
民とともに戦い伏礼されるのがきらいなこの王が私は好きだ。
年が近いのもあるかもしれないがほんとにこの十二国紀はオススメ^−^!



講談社
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