風の万里 黎明の空〈上〉―十二国記 (講談社文庫)



風の万里 黎明の空〈上〉―十二国記 (講談社文庫)
風の万里 黎明の空〈上〉―十二国記 (講談社文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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己の道を歩むとき

陽子の治める慶に話が戻ってきました。
戴冠したものの、いまだに異世界の仕組みになじめていない陽子は腐敗した官僚制度の中で孤立し泥沼にはまっていた。
それを自覚して打開するために市井の生活に降りてしまう。
一方芳では父王を討たれ農村に追われた公主が周りを恨みながら生きていた。
そして百年以上前に流されてきた海客の少女もまた、主となった女仙のもとで卑屈な生活を送っていた。
その三人が他人の道と交差しながら自分の道を切り開いていく様子が微笑ましく描かれている。
当初は引っ込み思案だった女子高生の陽子があまりにも少年っぽく変貌してしまったのが不思議だけど、まあ年齢的にそんな時期でもあるしね。
三人の道が交わり、お互いに成長しつつまた新しい歴史が刻まれていくのでしょう。
三人の少女の成長物語

ストーリー展開はまさに「水戸黄門」。でも、面白い。
十二国記シリーズのなかでは一番感情移入しやすかったし、
十二国の制度とかの理解をすっ飛ばしても、サクサク読めた。

それだけ、陽子、祥瓊、鈴の成長物語はよくできている。

とりあえず、学校で、職場で、家庭で、
「私だって頑張ってるのに、なんでそんなこと言われなきゃならないのっ!」
「私の大変さなんて、どうせわからないくせに!」
「なんで私だけそんなふうに言われるのよっ!」
という気分に陥っている自分を発見したら、
この作品を読んで再浮上しよう。

少女、3人の旅立ち!

最初の方では、陽子、祥瓊、鈴、それぞれが悩み、人の物事を人のせいにばかりしたりしていますが、ほかの頑張って生きている人々に触れて成長していきます。最初の方では、あまり祥瓊や鈴が好きにはなれないかもしれませんが、どんどん好きになると思いますよ!
王道パターンのストーリー。

「水戸黄門」などの時代劇的なストーリーですが、
主要キャラクターがどれも感情移入しやすく
シリーズの中でもお気に入りの作品です。
予想を裏切る(!)面白さ

娘に勧められ,「少女マンガの小説版だろ?」程度の認識のまま,これも親子の会話のネタと思い読みはじめたのですが,これが面白い! 一気に(といっても通勤電車で数日かけて)読んでしまいました。ほかのも読んでみたくなりました。



講談社
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